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のみ/ 墨流し模様 |

火箸、灰均し/ 国慶独特の竹節の意匠
(クリックで拡大します) |

はさみ/家元特別誂え品 |

隕鉄/断面に独特のウィドマンステッテン模様がみえる(アフカ、ギボン産。クリックで拡大します) |

隕鉄より作った切出し刀 |
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この文字が読める人は少ないと思います。
「のみ」と読みます。
鋼(はがね)で作られており、槌で叩いて使う、主に大工によって使われる職人の専用道具です。 |
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写真(左)を見てください。これは木柄をつける前の状態ですが、刃先からはいかにも切れそうな妖しい光を放っています。そしてここでは柄に差し込まれ、見えなくなってしまう「コミ」の形がよくわかります。 これは何か金型を使って、正確にこの形に成形されたように見えますが、ここまですべて、手先の技によって作られています。火で赤く熱し、槌で何度も何度も鍛えながら作り上げていきます。 経験がものを言う熟練した職人の技です。
これを、「手が動くのだ…」と国慶は言います。
つい先日もNHKの取材がありました。そして道具を撮影しようとしたところ、非常に驚かれたといいます。 それは道具らしい道具は、職人の使いなれた槌と金床、そして炉くらいしかなかったからでした。 これだけで、すべての仕事ができるというのは大きな驚きです。
真っ赤に熱した鋼に真剣に向かう、仕事をしているときの国慶には、ある種の凄みを感じさせられます。 それは一人鍛冶が集中している時の、何か「気」が噴き出しているかのようです。
その姿からか国慶は、サムライ鍛冶と呼ばれます。事実、国慶の先祖は井伊家の家臣であったと伝えられます。 延延と伝えられた武士の血が、この技を支えるのでしょうか。
仕事に真摯に向かい、寡黙な国慶は「職人は自分との戦いじゃないかな」と、さらりと言ってのけます。
そしてその技は、時に奇跡を起こすことがあります。
地球に落ちてくる隕石。その鉄成分が大きいものを隕鉄といいますが、国慶はこれに鋼をつけて小刀を作りました。 書けばそれだけのことですが、エジプトの時代から貴人の副葬品として確認されてきた隕鉄が鋼を付けられ、単なる飾りではなく真に使える「道具」として生まれ変わったのは、おそらく歴史上初めてのことでしょう。オブジェとしてしか存在しなかった、ただの石に、命が宿ったと言っても良いでしょう。
鉄に鋼をつける鍛接の技術は、鍛冶仕事でも最も難しい技と経験が必要ですが、国慶は隕鉄に鋼を鍛接してしまった…。 |
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奇跡さえ起こす、国慶の手。
「手が動くのだ…」というのは仕事を極めた職人の、偽らざる感想なのかもしれません。 |
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